光のもとでⅡ

 そっか……。付き合っている人たちはそういう会話をするのね……。
 私とツカサには無理な気がする。
 どこに行こうなんて話はしたことがないし、映画の話もしたことがない。その日に起きた出来事を話したことがあるだろうか。
 唯一、勉強の話ならできそうだけれど、電話で訊こうものなら「翌日教えに行く」と言われかねない。
 ツカサと会話が続く話題はないものか……。
「うーん……」
「翠葉、ストップっ!」
「えっ?」
「それ、二週目っ。ふたつ戻ってホチキスで一度留めようか?」
「わっ、すみません」
 私は言われたとおり、ふたつ戻ってホチキスで留めた。
 息を吐き出し、
「嵐子先輩、私、冊子もまともに作れない人になりそうなので、しばらく冊子作りに専念します」
「……了解」
 そのあとはふたり黙々と冊子を作った。