近況報告で何をそんなに話すことがあるのか。メールのやり取りは頻繁なのか。
 そんな些細なことが気になって仕方がない。だが、気になったところで訊けるかどうかは別問題。
 俺はむしゃくしゃした気持ちを抱えたまま図書室へ戻った。

 図書室で作業するのは二年と三年の生徒会メンバーのみ。この時期、まだ一年は就任していないためだ。
 先日のミーティングで一年の選出は粗方済でいる。あとは五月半ばにある中間考査の結果を見て確定するのみ。
 飛翔と飛竜には打診済み。残るひとりを外部生にするか内進生にするかで少し迷っている。
 内進生なら小暮(こぐれ)が濃厚だが、進級試験の順位は二十位以内だったものの、今までの小暮からすると点数が低めだ。中間考査で持ち直せば問題ないが、このまま下がっていくようならば他者を推薦する必要が出てくる。