惨憺。~私とあなたと~

いつもここで目が覚める。


小さな頃の記憶はこれくらいしかない。


そして、母のいなくなってしまった、
じめじめとした日に必ず夢を見る。

まるで、忘れるなと言うかのように。


母の綺麗な黒髪、すんだ瞳、綺麗な声。

すべてがうろ覚えで、顔も出てこない。



ー母の死んだ理由はなんだろう?



いつも気になってしまうが、父は教えてなんかくれないから聞かない。