「唯華ちゃーん!いくよー!」

元気すぎるくらい元気な看護師さんがきて、あたしを車椅子に載せて、でっかい部屋の前まで連れてきた。

「さぁ、MRIとるよ?いい?」

いやいや、

「ちょっとまってください。MRIって何ですか?」

「あら先生の話聞いてなかったのね。フフッ♪
音のする機械で膝のなか観るから。
あ、痛くないからね?ただ寝てるだけよ。」

そう言って、気づいたときには機械の中だった。

「だいじょぶ?膝痛くないかい?」

「痛いですけど、だいじょぶです。」

「そう。じゃぁ、いくよ。」