そして俺は某中学校に入学した。
俺には3つ上の双子の兄貴がいた。
その兄貴達のおかげで俺はすぐに先輩達から気に入られた。
もちろん不良の先輩である。

俺はある日同級生の友達にタバコを勧めた。
そいつと俺は仲が良く今でも連んでいる。
そして、そいつもタバコを吸うようになった。

学校の昼休みに先輩達に呼ばれ俺と友達は先輩達がタバコを吸うのを見ながら先生が来ないか見張りをしていた。
その日の帰りの会の時に、授業中に携帯が鳴ったから持ち物検査をすることになった。
もちろん俺はすぐさまタバコを隠した。
が、問題は友達だ。
そいつはタバコを隠さず持ってきていたゲームを隠してしまったのだ。
そして、そいつは先生に呼ばれ俺も呼ばれ先輩達も呼ばれた。
俺は反省文を書かされた。
おまけに、俺は剣道部に入部しておりたまたまその中学校の校長が剣道連盟の会長だったために俺は冬の大会に出させてもらえなかった。

2年生になってからは頻繁に家出をするようになっていた。
泊まる場所は先輩の家や、24時間営業のセルフのガソリンスタンドや、アパートの駐輪場で寝たりもした。

この時、俺は1つ上の先輩達とよく絡んでいた。
そのせいで先輩達が卒業してから学校が全く楽しくなくなった。
そして、学校へはほとんど行かなくなった。

そして3年になった。
相変わらず学校へはあまり行かなかった。
夏休みに、俺は他校の中学の友達ができた。
そして俺は人生で初めて髪を染めピアスを開けた。
さすがに髪を染めて学校に行く気はなかったので、家で寝ていたら学校の先生がきた。
そんで髪のことを言われ最初は渋々黒に戻した。

9月に入った時、俺は友達に
「女紹介してくれーやww」
と、言ってみた。
すると、普通に1人の女を紹介してくれた。
プリクラで見た感じでは俺のタイプであった。
すぐにメールをすると相手からすぐに返事がきた。
俺はその日にメールで告った。
そしてOKを貰った。
めちゃくちゃ嬉しかった。

今思えばどんだけ軽い男であり相手も軽いなと、思う。

その次の日に俺はその子と会うことになった。
俺が駅で待っているとそこに彼女は現れた。
俺はすげぇ緊張していたが、彼女を見た瞬間すげぇ驚いた。
なぜなら、俺が通っていた中学で俺が2年の時に短編映画の撮影があった。
その時に俺はエキストラとして出演した。
その映画の主人公の女の子がまぁまぁタイプであり、その時から気になってはいたがアドレスを聞く勇気もなく撮影は終わりもう会うことは無いと思っていた。
が、今目の前に立ってる彼女がその時の主人公の子なのである。
俺はその時初めて運命とゆうものを信じた。
そして俺達はちょっとブラブラ歩いて彼女の家に行くことになった。
彼女の家に行くまでの道で彼女から、
「手繋ごう?」
と言われた。
俺はその時1度も女の子と手を繋いだことがなかった。
それはもうホントに嬉しい言葉でありすぐさま手を繋いだ。
そして俺は心の中で誓った。
(俺はこの子にすべての初めてを捧げよう)
と。

彼女の家に着くと彼女が
「今日泊まる?」
と言ってきた。
もちろん異性の家に泊まったことなどはない。
俺は
「うん」
と、言ってしまった。
そして、2人でベッドに横になり沈黙が続いた。
俺は女の子に手を出したことがない。
だから、その時はすごく悩んだ。
手を出すべきなのかと。
が、悩んだ挙句俺は結局手を出さないまま朝を迎えた。

そして、数日後、彼女がいきなり
「学校で携帯バレたからお母さんに携帯取られるかもしれない」
と、メールがきた。
俺はすぐに返事を返したが相手から返事は返ってこず、電話をしても出なかった。
彼女の学校がまだ終わってないことに気付き俺は急いで電車に乗り彼女の家の近くで待ち伏せをしていた。

そして彼女が姿を現したが隣に男がいた。
手もしっかりと繋がれていた。
俺は動揺しすぎてなにも声がでなかった。
少し時間が経ち俺は帰った。
そして彼女にメールをした。
すると彼女からメールがきた。
内容は
「別れよう」
俺は電話をしたが着信拒否されていた。
メールもアドレスを変えられいた。
俺は初めて女にフラれて泣いた。

その夜、俺はなぜか髪を染めた。
それなりに明るい茶髪だった。

次の日、茶髪のまま登校。
着いたらすぐに生徒指導室に呼ばれスプレーで黒くされた。

しばらく経ったある日の夜、俺は家でテレビを見ていた。
すると、登録してない番号から電話がかかってきて俺は無視をしていた。
が、その番号に見覚えがあり電話を掛け直した。
その電話は、あの時の彼女であった。
とりあえずメアドを教えてもらいしばらくメールをしていた。
そして、俺達はまた付き合うことになった。

中学3年の冬、俺は童貞を卒業した。

それから俺達は何回か別れたりしていたが結局はまた付き合っていた。
それなりになにかの縁があったのだろう。

ある日俺は友達と2人で原付をパクりに行った。
その次の日、俺はそのパクった原付に彼女を乗せて某デパートに向かっていた。
すると、見事にパトカーに追いかけられ捕まってしまった。
そして、彼女の親からはもお会わないでくれと、言われ俺は絶望に陥った。
俺は彼女のことで何人もの友達に相談した。
もお、会えない。
そお思っていた。

次の日の朝、俺は学校に行く前に公園でタバコを吸っていた。
すると、知らない番号から電話がかかってきた。
出てみるとそれは彼女からだった。
彼女は捕まった件で親に携帯を取られ、友達の携帯から連絡をしてきたのだ。
俺は本当に嬉しかった。
それからは毎日朝電話をして、たまに放課後に会ったりもしていた。