やさしい手のひら・後編

「どうして・・・」

どうしていつも私の心を掻き乱すの・・・?

なぜここにいるの・・・?

私の目の前にいたのは健太だった

「せんせい、せんせい」

私と健太はお互い目を逸らさず見ていた。そして優くんが私の服を引っ張った

「うん?」

「あのおにいちゃん・・・みたことある」

そうだよね・・・今じゃ有名なBlacksのボーカルだもの・・・

でも私は

「先生は見たことないな」

「テレビにでてるよ」

私はもう健太に関わりたくなかった。だから優くんに嘘をついてしまった

「せんせい。あのおにいちゃんうたをうたっているひとだよ」

「そうなんだ。凄いね」

私は健太を見ないで優くんの目線に合わせしゃべっていると

「亜美、ちゃんと幼稚園の先生してるんだな」

「ほら、せんせいのことしってる」

話しかけないで・・・

「優くん、みんな待ってるから行こうね」

私はそう優くんに言い、健太の方を見て

「優くんを見つけてくれてありがとうございました」

頭を下げようとしたら

「さっき信号で止まっていた時、亜美が子供達と空を見上げているのを見かけたんだ」

飛行機雲を見ていた時に・・・?

「俺はずっと公園の外から亜美を見ていた」

「・・・」

「子供と一緒に笑っている亜美を見て安心した」

だから・・・だから・・・何?私が忘れようとするといつも現れて・・・

「私は会いたくなかった」

せっかく忘れかれていたのに、いつも、いつもそうやって・・・

だから私はこんな言葉を言っていた