目を覚まし周りを見渡すとカーテンの向こうが少し明るくなっている

隣を見ると私に腕枕をしてくれている新くんが気持ちよさそうに眠っていた

ハーフだけあって長いまつ毛に整った顔

私は体を新くんの方へ向け新くんの寝顔を見ていた

昨日の夜、一つになったことが少し恥かしくなり、はにかんでしまう

これでよかったんだ・・・

私は自分で自分に言い聞かせていた

後悔をしたくない。自分で選んだ道だから・・・

そんなことを考えていると

「もう起きたの?」

右目を瞑ったまま新くんが目を覚ました

「起しちゃった?」

「いや、目が覚めた」

恥かしさからなのか新くんの目を見ることができずにいると

「なんか嬉しいんだけど」

そう言って私を抱き締めた

この笑い顔を見たかったのかもしれない。笑ってくれている新くんの顔に安心していた

もう後戻りはできない。私は新くんに抱かれたから・・・

だから私の中から早く健太を・・・消して下さい