「付き合わなくていい。傍にいさせてくれ」

「新・・・くん」

「俺が傍にいたいんだ。俺がお前を守っていくから」

「・・・ッ」

健太が言ってくれた言葉と同じ

私は新くんの言葉にただ涙を流すだけだった

新くんの優しさを無駄にしたくない・・・

そう思った

だからもうちょっと時間がほしい

健太を思い出に変えるまで・・・

それじゃないと新くんを傷付けてしまう。これ以上新くんを苦しめることはしたくない

健太が私の中で思い出になった時、新くんとのことちゃんと向き合って考えるから・・・

だから代わりでいいなんて言わないで・・・

私は新くんの握ってくれる手の温もりでいつの間にか眠ってしまっていた