視線を感じたんだ
健太がこっちの方を見ている…
たまたまこっちを見ていると思ったけど、違う
私達の方を見て視線をずらさない
私は咄嗟に俯いていた
そして学くんから健太にマイクが渡り健太の挨拶が始まった
本当はもう声を聞きたくなかった。本当は耳を塞ぎたい
聞いてしまうと胸が苦しくなって鼻がツーンと痛くなる…
新くんの前で泣いてはいけない
だから唇を噛み締めた
「最後まで自分の目で見れ」
「…」
新くんは気付いてるんだ
私が必死に耐えていることを…
だから私は顔を上げ、自分の目で健太を見て、自分の耳で健太の声を聞こう
そう思い、健太の方を見た
「ここまで来れたのは社長、スタッフ、ファンのみんな、そして俺の…愛していた人のお陰です」
健太の言葉に来客達が騒めく
「俺はそんなみんなに感謝しています」
やめて…
私は顔を背けていた
過去形だった言葉に心臓を矢で打たれたかのように私の心が痛みだす
わかっていてもやっぱり辛い言葉だった
はっきりとこんな大勢の前で言われ、私はこの場所にいたくなくて新くんの手を解き逃げようとした
「亜美逃げるな」
私の力では新くんの手を解くことは出来なかった
健太がこっちの方を見ている…
たまたまこっちを見ていると思ったけど、違う
私達の方を見て視線をずらさない
私は咄嗟に俯いていた
そして学くんから健太にマイクが渡り健太の挨拶が始まった
本当はもう声を聞きたくなかった。本当は耳を塞ぎたい
聞いてしまうと胸が苦しくなって鼻がツーンと痛くなる…
新くんの前で泣いてはいけない
だから唇を噛み締めた
「最後まで自分の目で見れ」
「…」
新くんは気付いてるんだ
私が必死に耐えていることを…
だから私は顔を上げ、自分の目で健太を見て、自分の耳で健太の声を聞こう
そう思い、健太の方を見た
「ここまで来れたのは社長、スタッフ、ファンのみんな、そして俺の…愛していた人のお陰です」
健太の言葉に来客達が騒めく
「俺はそんなみんなに感謝しています」
やめて…
私は顔を背けていた
過去形だった言葉に心臓を矢で打たれたかのように私の心が痛みだす
わかっていてもやっぱり辛い言葉だった
はっきりとこんな大勢の前で言われ、私はこの場所にいたくなくて新くんの手を解き逃げようとした
「亜美逃げるな」
私の力では新くんの手を解くことは出来なかった

