やさしい手のひら・後編

「ここ?」

「そう」

駐車場の入り口にはたくさんの警備員がいる

新くんが招待状を見せると警備員が中へ入れてくれた

さすがBlacksと思わせるほどの厳しい警備

これほどまで勝ち上がったBlacksはもう私には手が届かないほどだった

「迷うなよ」

再び私の手を握ってホテルへ入って行く

私はとてもドキドキしていた

健太に会わなくちゃいけないこともそうだけど、初めてのパーティーにも緊張していた

受付を済ませ会場の入り口まで行くと、テレビで見たことのある芸能人があっちにもこっちにもいて、私の目はキョロキョロしてしまう

そんな私を見て

「お前、少し落ち着けよ」

「だってテレビに出ている人が目の前にいっぱいいるんだよ」

「お前見てる方がおもしろいわ」

「もぉー」

新くんもそんな芸能人に頭を下げている。それを見ていると新くんもやっぱり有名人なんだと思ってしまう

私みたいのがここにいていいのかな・・・

ボーイさんがワインを持って来てくれた

ワインを2つ新くんが受け取り、1つを私にくれた

「あんまり飲むなよ。お前酔ったらうるせいから」

「うるさくないもん」

そんな会話をしていると司会者の人がステージに現れ、マイクを前にしゃべり始めた