やさしい手のひら・後編

健太、私は今日結婚するよ

心に閉まっておいた気持ちに問い掛けていた

招待状はやっぱり出せなかったけど、きっと由里を通して祐介くんから聞いているよね?

どう思ったかな?

よかったなって祝福してくれたかな?

これが定められた私の運命だったんだね

私の結婚する相手は健太じゃないってこと…

どこでどう変わるかなんて本当にわからないね

あんなに追い掛けていた自分を思い出すよ

たくさん笑って、たくさん泣いて、いっぱい思い出をくれたこと

私は忘れない

だから…

健太も幸せになってね

私も幸せになるから…

トントン

「はい」

「亜美」

「由里、優香」

「亜美…きれい」

「ありがとう」

由里と優香が会いに来てくれた

「さっき新くんにも会って来たけど、格好良かったよ」

「私、まだ会ってないんだ。式の時会おうって決めたから」

「そっか。みんな亜美の姿見るの楽しみしてるよ。祐介も来たかったんだけどね、仕事があって来れなかった」

「仕事の方が大事だから気にしないで」

仕事なんだ…

私、何考えてるんだろう