やさしい手のひら・後編

明日は…

いよいよ結婚式

今日はお互い両親と過ごしている

福島からお父さん、お母さん、駿が来て私のマンションに泊まっていた

「亜美緊張してるでしょ」

お母さんが心配そうに言った

「うん…変な緊張感があるかな」

「お母さんもそうだったな」

私が福田亜美として過ごす最後の夜

私の幼い頃の話をしていると

「亜美はいろんな経験をして、いろんな人に支えてもらったな」

お父さんが思い出すかのように語り始めた

「そんな亜美がもう結婚なんてまだ信じられないよ」

「そうだね。いっぱいお父さんとお母さんには迷惑掛けたね。今まで私の我儘を聞いてくれてありがとう。育ててくれたこと感謝しています」

自分の小さい時のことを思い出しみると涙が滲んできた

「亜美、新くんと幸せになるんだよ」

お父さんの目に涙が貯まっていくのがわかった

「うん」

明日から私は新くんの妻になる

私は新くんとこれから人生を共にしていく