「亜美、しっかりして」

体を揺さ振られ、我に返る

「なんか信じられなくて…やり直すことできないのに…わかっているのに心のどこかで、もしかしたらって希望持ってたりして…。私、だめだね。新くんいるのに、健太のことになるとすぐフラフラしちゃって」

「亜美…」

「でも健太が結婚したら私、やっと忘れることができるような気がするんだ」

私は微笑みながら、輝く星を見ていた

結婚、夫婦になること

そんな隙間に私が入る場所なんてない

どこで私と健太の歯車は狂ったのかな…

遠い彼方向こうの星を眺めると、私の目尻から涙が流れていった

叶わない夢、叶わぬ思い

星に願いを叶えれば私の願い、叶えてくれるのかな…