凌と由里が私に駆け寄り、凌はしゃがんでいた私を抱き締めた

「亜美よく頑張ったな」

「亜美・・・」

手で口を塞いで由里も泣いていた

「ウワーン」

糸が切れたかのように私の思いも切れてしまった

もう追うこともないだろう

これでいい。ここからが私のスタート地点

健太もきっと・・・幸せになれる

偶然に会ったのは神様が早く前に進めって背中を押してくれたから・・・

だから健太に会わせてくれたんだよね?

由里が鼻を啜りながら

「亜美頑張ったね・・・」

「私・・私ありがとうって・・・言えたよ」

私は自分で涙を拭い凌の胸から離れた

「大丈夫か?」

「うん」

凌は私の脇を支え立たせてくれた

そしてスカートをほろってくれた

「今日誘われなかったら健太に会えなかった。だから会えてよかったと思ってる。今日は本当にありがとう。」

今は本当にそう思った

健太に言った言葉に後悔はないと・・・

それから私達は私のマンションに集まり、くだらない話で盛り上がり笑ってゆっくりと眠りについた