やさしい手のひら・後編

すがれば慰めてくれる。もがけば救ってくれる

私は新くんのことが大事

今それがはっきりわかったような気がする

でも凌のことを・・・

凌のことを見捨てること…私には出来ない

「新くん…」

「うん?」

なんて優しい顔で私を見るんだろう

愛しそうに見つめる新くんの瞳に吸い込まれそうになる

「私…私ね…」

どう言えばわかってもらえるのか言葉を選びながら考える

「何?」

「凌を見捨てることが出来ない」

新くんは呆れた顔を一瞬だけしたけど、すぐに先ほどの優しい顔に戻り

「お前は絶対そう言うと思ったよ」

と、言って笑いながらため息をついた

「支えになれるなら支えてやれよ。ただ…」

そう言って一度私から目を逸らし、また私の目を見て

「友達として支えてやること。お前には俺がいるんだからな」

新くん…