そして、日里さんの男前な一言が茅人さんのご両親の気持ちをも動かして、日里さんを嫁として迎え入れることになった。
もちろん、茅人さんは後継者として仕事を続ける。
日里さんのご両親も大きな不安を抱えつつも、日里さんを茅人さんに託すと決めた。
今、日里さんは、忙しいご両親のお店を時々手伝いながら、茅人さんが社長に就いた時にサポートできるよう会社のことを勉強をしている。
結局は、すべてが円満に解決した。
それから約一年経った今では、それまでの右往左往は一体なんだったのかというほど、二人とご家族はうまくいっているらしい。
日里さんの人柄の良さが全てを解決したと言って紬さんは笑っているけれど、そうでなければ未来の社長の嫁という立場にしっかりと立てるわけもない。
そして。
あっけなく結婚してしまった茅人さんの次に私の結婚相手として名前が挙げられたのが、紬さんだった。

