「紬さん?」
「このままでいいだろ。それに、瑠依の体がどれだけ敏感だとか、どんなに抱き心地がいいだとか。
俺だけが知ってるんだから照れることもないだろ?」
紬さんは、私の頬にかかる髪をそっと梳きながら、私の顔を覗き込む。
「もう、いい加減からかうのはやめてよ」
「からかってない。俺が瑠依を抱く度に溢れる切実な思いだぞ? それに、嘘は言ってない」
「……も、もう、いいから……」
言葉だけで抱かれているような、ふわりとした落ち着かない感覚に包まれる。
そんな私を満足げに見ている紬さんの整った顔には更に色気が加わったようで、悔しいけれど見とれてしまう。
すると、「俺が、俺だけが、触れることができるんだ」と紬さんが私に言い聞かせるように、呟いた。
そして尚も、言葉は続く。
「ずっと欲しかった、ようやく手に入れた女に、誰に遠慮することなく触れることができるんだ。
からかってる暇も余裕もない。全部本当の気持ちだ」
照れも遠慮も何もない紬さんの素直過ぎる言葉に、私は何も言えず、ただ見つめ返した。

