「大丈夫だよ。ちょっとね。ちょっとだけ、おセンチになっちゃったかも」
小さく肩をすくめると、紬さんは苦しげに眉を寄せた。
「理美も、そんな風に笑ってたな。……修が側にいないと不安になるのか、そうやって弱々しく笑っていたな」
「弱々しい? 私も?」
「ああ、たまにな。俺が側にいると、ちゃんと地に足を付けて着実に歩いていこうと頑張ってるけど。
今日みたいに、俺と理美の関係を誤解したり、ひとりで過ごしている時の瑠依は、不安定でこころもとない」
「……何、それ。まるで私は紬さんがいなきゃふらふら頼りない子供みたいじゃない」
からかうような視線を向ける紬さんに、思わず拗ねた声をあげた。
くくっと、肩を震わせる紬さん。
「子供だったら、俺に抱かれてあれだけ激しく乱れないだろ。大人の女の体だから感じやすくてすぐに赤みがさす……」
「わー、な、何を突然言い出すのー」
紬さんの言葉を、私は慌てて止めた。
大人の女の体だなんて、一体何を言い出すんだろう。
それに、乱れるだとか感じやすいだとか、そんな恥ずかしい言葉を連発されて、紬さんの口を手でふさいでしまった。
その拍子に、私は紬さんの膝の上に跨るように座り、ちょうど向かい合わせで見つめあった。
「あ、ご、ごめん」
勢いよく飛び込んだ紬さんの体からおりようと、焦りながら体をずらすと、紬さんの腕が私の体に回された。

