3歳年下の修さんは寂しがり屋で、極端にひとりを嫌う。
小学校に入学しても尚、理美さんと一緒のベッドで眠る日々は、修さんにとってというよりも、理美さんの中に修さんへの執着心を強く植え付けるものとなった。
『姉ちゃん、大好き』
日に何度もそう言っては理美さんの手をぎゅっと握る、修さんの笑顔。
そして、仕事に忙しい両親を恋しがり、時折思い出したかのように理美さんに抱きつく修さんの泣き顔。
理美さんが、姉と弟という関係よりも深い情を修さんに抱く理由ならいくらでもあった。
自分一人を頼り、縋り、全てを預けてくれる幼い弟の為に、理美さんの時間は費やされていく。
「理美は、しっかりしていて頼りになる姉御って感じだけど、実際は修よりも寂しがり屋でもろい……そうだな、弱い女なんだ」
コーヒーを飲みながら、紬さんが苦笑する。

