理美さんとの関係に悩む必要がないとわかったせいだろうか、私は紬さんの表情の変化や口調に一喜一憂することなく、さらりと自分の気持ちを素直に出している。
今まであれだけくよくよと悩んでいたのに、紬さんの言葉を信じてもいいとわかった途端、気持ちの置き所も視線の動かし方も変わったようだ。
体のどこかにあった重い塊が小さくなったようにも思える自分の単純さにおかしくなる。
過去を思い出して震えていた体も、紬さんから与えられた温かさによって熱を帯びたものへと変わった。
温かさという愛情によって、震えることがこんなにも幸せなものだとわかる。
そして、幸せというものが人に自信と勇気をもたらすものだとも併せて知ると、その自信による作用なのか、私はいつになく強い口調で紬さんに言葉を落とした。
「さ、話をそらすのはここまでにして、ちゃんと話してもらおうかな。
……修さんって、一体どういう人なの?それに、どうして理美さんはあんなに私と修さんを結び付けようとしていたの?」
私はにっこりと笑いながら、紬さんの頬に手を滑らせる。
すると、小さく息を吐き出した紬さんが、観念したように話し始めた。

