けれど、その強い意志は紬さんとのお見合いの話で一気に崩されることとなった。 おじい様と紬さんのおばあ様の初恋を昇華させるための結婚。 そんなバカな、と一笑に付した私の考えの甘さが吉と出たのか。 誰にも頼らず邪魔されない未来を求めて過ごしてきた私の時間は、そこで区切られることとなった。 そして。 今では、苗字は『江坂』に変わり、愛する人の腕に包まれている。 膝の上に私を置き、私の存在を確認するかのように首筋を這う紬さんの唇に心地よさを覚えている。