大人になるにつれて、愛する人に愛され、その人と結婚したいと願うようになった。
そして、おじい様の影響なく、自分の意志と実力で就職先を決めた時、それまで囚われていた面倒な枷を幾つか取り払えたように思えた。
両親との幸せな時間は途切れたけれど、自分の努力次第で新しい幸せを切り開くことができる。
自信という希望が私の中に生まれた。
就職してからも、自分の人生が不本意な力に影響されず、望むとおりの未来に続くよう努力した。
誰かの保護のもと暮らしていれば、自分の関知できない何かによって生活が壊されてしまうこともありえる。
だから、生活の基盤である収入は、自分の力で得なければならない。
そう思った私は、一日も早く会社の戦力となれるよう仕事を一生懸命にこなし、誰からも自分の人生を邪魔されないように、必死に生きてきた。

