「はっ……ん……」
ゆるゆると背中を撫でられて、思わず口から洩れる声に焦る。
紬さんが言うように、夕べの私は深く愛されて、紬さんの思うがままに乱されて喘がされた。
その時の熱さを思い出して、体が震える。
何度か体を重ね、熱を分け合う歓びと、決して紬さん以外には見せることができない、というよりも紬さんに対してさえ見せることを躊躇するような激しい自分をさらしているけれど。
意味ありげに体を這う指先に、私の体は簡単に反応している。
「ここが、瑠依の感じるところ。で、ここを唇で這うと……」
「や、やだ……あっ、んんっ……っ」
紬さんの唇と手が、私の感じる場所を執拗になぞり、声を引き出す。
一緒に暮らし始めてからというもの、それまで私に興味がないのかと不安を持っていた私の気持ちは一体なんだったのかと思うくらい、紬さんは私を求める。
それはもう、恋愛を初めて経験する若者のように。
「俺が、瑠依を愛していればいいだろ?修、修ってうるせー」
「うるせーって言われても、ちょっと、もう、おちついて……んっ……」
鎖骨あたりを甘噛みしている紬さんの胸を必死で押しやって、息が上がった呼吸を整えながら睨んでみる。
「……も、もう、いい加減にして。ちゃんと教えてくれないと、初夜どころか今晩から違う部屋で寝るから」
「無理」
「じゃあ、ちゃんと教えてよ。私、ずっと理美さんと紬さんに何かあるんじゃないかと不安だったんだから」
「……ちっ。理美が余計なことをするから、結局修のことを教えなきゃなんねーだろ」
私は、ぶつぶつ呟く紬さんの顔を覗き込んだ。

