自分の家族に呆れているようだけど、「あ、瑠依と同じ色のドレスは着るなって言っておいたから、まあ、大目にみてやってくれ」と言っているあたり、結局紬さんは優しいとわかる。
この間、お父さんに対して見せた素っ気ない態度も、実は紬さんが家族思いだという性格がわかって嬉しかった。
自分の家族を心のどこかで思いやっている紬さんの姿が垣間見えるたびに、この人を信じていいと、感じる。
お見合いで知り合い、尋常ではない速さで進められた私たちの結婚だけど、紬さんに私の将来を託してみようと、そして。
あっという間に気持ちが紬さんに絡みとられて、私の中にある夢も希望も愛情も全て、この人に注いでいこうと覚悟できたのも、同じ理由だ。
私は紬さんの家族になったのだから、紬さんの懐のなかで穏やかに、安心して生きていける。
私を家族として愛して、無条件に守ってくれると。
幼い頃から私が欲しかった幸せを、愛する紬さんが私に注いでくれるとわかる。

