冷徹御曹司は政略妻の初めてを奪う




紬さんと理美さんとの関係、それは、二人はいとこだという事。

予想もしなかったその事実、そのことを詳しく聞き出そうとしたのは私のほうだ。

何度もそう言ったけれど、理美さんと別れたあとマンションに戻った今も、紬さんは自分を責めるように苦笑を浮かべる。

私が過去を思い出して苦しむ様子に、更に後悔の念は強まったようだけれど。

自宅に戻り、二人でインスタントラーメンを食べながら、渋る紬さんを追及したのは私。

だから、紬さんが謝る必要なんてないのに。

「紬さんのせいじゃないよ」

確かに誘拐未遂事件のことを思い出せば、体が震えて苦しい感情に支配されるけれど、そのきっかけを作ったのは私だ。