その日の学校帰り


「ねぇ。なんでブログ消えたの?
 どうして?誰か教えて…。」
渚の問いに答えられる人なんて、
私達の中にはいなかった。

長い沈黙を破ったのは由美だった。

「きっ、気にしなければ大丈夫だよ…!!」
由美の勇気も今の私達には全然届かない。

「私、不安だよ。
 呪われたりしないのかな…。うっ…。」
綾乃の言葉で全員が恐怖に包まれた。

私がどうにかしないと…!!

「みんな聞いて。
 あのブログには『見たら呪われる』
 なんて書いてあった?
 なかったよね。
 ならうちらも見ただけでは
 呪われない。
 だから大丈夫だよ。安心して?」
…みんな大丈夫だろうか。

「うっー…。うっぅ。さくらぁ。」
「私っ。桜が友達でよかったぁ。
 よかったよぉー…。」
「あっ。ありがどお。ざぐらぁ。」