「僕は7日で世界を創った。」
「私は貴方の世界に秩序と摂理を生み出すため創られた。」
「僕の創ったこの世界、素晴らしいだろ?」
「ええ。とても美しい。」
「そして儚く、恐ろしい。」
「ええ。とても…切ない。」


「シニガミ!僕は飽きた!」
「見てくださいな。ここに一つ、面白い星がありますよ。」
「おお…!僕の規則ではなく、自分の意思で動いているぞ!なんだこやつらは!」

「シニガミ。こやつらは…何が目的なのだ?なんのために動いているのか?」
「彼らに目的はありません。動きたいから動いているのです。」
「それは面白くない。こやつらに何か目的を与えねば!」
「なら私が考えた物を授けましょう。」
「何じゃ?」
「死です。彼らがいつか動かなく、意志もなくなるようにするのです。」

「人間というものが出来てから、世界は格段と面白くなった。シニガミよ。彼らの魂を、とってこい。」
「わかりました。どうせなら、とっておきのドラマもつけて…。」

ご主人様の言いつけでシニガミがやってきたのは、現代の日本。
幾多の歴史と伝統を持ちながら、世界でも最先端の技術をもつこの国なら、ご主人様の喜びそうなドラマチックな物語を作れるという確信をもって。