「おはよー 琴音っ!



 あ、今日もラブラブだねー」





「もぅっ///そういうのやめてよ…」





「ほーら、照れちゃって」





「そんなんじゃ…ないもん」



そういってくる親友の夏帆は



私の和也への思いも知ってるし、


私たちが今朝2人で登校していたことを見てたみたいで…







「んで、なんか進展あったの!?」





「え・・・?何もないけど」





「もー!早く告白しなさいよ!



いつも言ってるでしょ!?



和也君モテるから違う子にとられちゃうかもよ!?」








「えっ!!それは嫌だけど・・・




告白なんて私にはできないよ・・・」







「まぁ、告白しなくても大丈夫だとは思うけどねー」







「えっ!?それってどういうことなの・・・?」







「鈍感なアンタには教えてあーげないっ」







「ひどいよ夏帆ちゃん・・・」





そう。





夏帆ちゃんの言う通り和也はほんとにモテる







学校で1,2を争うほどのイケメン。






で、もう一人のイケメンとは





さわやかな和也とは正反対の





クールで無口で





私からしたら、なんであんな人がモテるのかわかんないけど







何せモテる。













まあ、かっこいいけど






そんなの和也には敵わないもんね













夏帆ちゃんと話してると、廊下で女子の騒ぎ声が聞こえた






「キャ―――!




竜也くん!!!」





だとか






「今日もイケメンだわー!」




とか・・・





「あ、クール王子が来たねー」





「賑やかだね・・・」





夏帆も私もあまりこの竜也って人には興味がないから






教室にいるけど、







ほとんどの女子が廊下で騒いでいるから、









それほど人気ってのが分かる







この変な儀式は下校時にも行われて、







和也と竜也って人が毎日騒がれているから、






和也と帰る日は必ず校門を出てから合流するって決めてる。





和也は優しいから、





女の子たちに笑顔で対応してるけど、竜也って人は無視してる。




「あの女たちしつこいねー」




「でも、和也が人気なのは分かるよ。



あんなにカッコよくて優しかったら誰でも好きになっちゃうよ」




「琴音、嫉妬とかしないの!?」






「嫉妬・・・?」






「えっ!?モヤモヤしたりしないわけ?」





「モヤモヤ・・・?」






「しないんだ・・・」





「うん」





なぜだかわかんないけど、夏帆ちゃんは困ったような顔をしてて・・・





「あっ 和也君来たよー」






「ほんとだ」




和也が笑顔でこっちへ来る





「じゃーねー琴音!」






「うん!バイバイ夏帆ちゃん」






困ったような顔はなんだたか分からないけど、






最後はいつも通りの夏帆ちゃんだったしなんでもないか





「琴音、今日琴音の家で晩御飯ごちそうなるから!」









「そうなんだ!今日のメニュー何だったけな・・・」








こうやって和也が家でご飯を食べることはよくあるから、今更驚くことじゃないし、









和也の両親はお仕事が忙しいから、泊まってく日だってある








お母さんも和也が来るのを楽しみにしてたりするしね







こうやって、他愛もない会話をしながら2人で家に帰った。