「これね、薬物なんだよ」
や、薬物!?
あ、危ない奴?!
「あのっ!余計受け取れませんよ!」
「くくっ!うっそ~。薬物な訳ないじゃん!」
「あ、ですよね~」
ガラッ!
「うっせーぞ!誰だ、店の前、で…。って、峰沢じゃねぇーの」
「おう。先日ぶりだな、佐久間」
「で、どしたんだ?」
「あぁ、これ」
「ありがとな!助かったわ~」
「どういたしまして。さぁて、俺も楽しませてもらったし、帰るわ」
「もう、帰んのか?」
「おう。じゃあな。まったね、早とちりちゃん」
「藤野樹月ですっ!」
「おー、樹月ちゃんね!俺は峰沢斗真。じゃね、樹月」
ドキッ…
な、樹月!?
わわっ、心臓早い。今、絶対顔赤い。
恥ずかしっ!


