あたしの彼氏は…


「ごめん、要。遅くなって」
 
「おはよ、どーしたの?」
 
あたしの隣に座ってノートを
広げながら短大でできた友達、
梶野椎名(カジノシイナ)が遅れてきた理由を話し出した
 
「それが聞いてよ。朝起きたら
親が旅行なの忘れててさ、兄貴の朝ご飯やら洗濯やらやってきたってわけ。もー、朝から疲れたよ」
 
「あはは、それはお疲れ。
お兄さん、自分でご飯作らないの?」
 
「あぁー、あの兄貴は無理だね。
作る人がいないと食べない主義だし、だから彼女にフられるんだよ」
 
椎名は亜子と同じでかなりの
大雑把
だからか、一緒にいて落ち着く
 
「そうなんだ。
それで、午後は?何があるの?」
 
「バイトの面接!!ちょっと敷居が高いとこなの。お願いっ、ついて来て」
 
両手を顔の前で合わせてお願い
されちゃ断れないよね
 
「いいけど、何でそこ?」
 
「時給いいし、働いてる人達が
かっこいいって噂なの」