あのまま二人は一緒にいたのかな…
「亜子…、今日泊めて…」
何だかすごく疲れて
眠たいや…
あたしはソファに持たれたまま
意識を手放した
ピーンポーン
「誰?」
『…俺』
「あたしに俺で通じるのは
駿ちゃんだけです。オレオレ詐欺ならお引き取りください」
『今井、要いるんだろ。
迎えに来た』
「チッ、冗談の通じない奴め」
今井は仕方ない感じで玄関の
ドアを開けた
「泣き疲れてさっき寝たとこです」
俺は直ぐに要に寄り添って頭を
撫でながら謝った
「…ごめん」
「…先輩、昔あたしが先輩を
殴ったこと覚えてます?」
