あたしの彼氏は…


「…あのっ」
 
この際だから聞いちゃおっ
 
「何?」
 
「今日のお昼すぎっ…
「せんぱーいっ」
 
 
 
…え?
 
 
 
 
目線の先には翔子ちゃんがいた
 
「お前っ、何しに来たんだよ」
 
ニコニコの笑顔で彼女は、あたしの隣じゃなく敦郎先輩の隣に座った
 
「私がついてきたみたいに言わないで下さいよ。待ち合わせ場所がここなんです」
 
最初の印象とは違って、
ハキハキ言う子
 
「し、翔子ちゃん髪切ったんだね…。あんなに長かったのに、どうしたの?」
 
「だって飲食店で働くのに長いとめんどくさいでしょ?だから
バッサリ。そう言えば要ちゃんと似てるって椎名ちゃんに言われたよ。うふふ、嬉しいな。先輩もそう思います?」
 
アゴを両手に乗せて上目遣いで
先輩を見てる
 
この子…どういう仕草をしたら
男の子が喜ぶかわかってやってるんだ