「間宮さん、5番テーブル空いたから片付けてくれる?」
「わかりました」
他のスタッフに言われ片付けを
していると
「おねーさん、注文いいですかー」
…あたしの事だよね?
周りを見るとみんな忙しそうに
動いている
聞くだけ聞いて、他の人に打ってもらえばいっか
「はい、お待たせ致しました。
お決まりですか?」
「見ない顔だね、新しく入ったの?名前は?」
「大学生?どこ?俺らK大」
…これはどーすれば?
「あの、ご、ご注文は…」
「注文ねー、おねーさんの名前と
ケー番」
誰か助けてー…
困り果てていると後ろから声がした
「…お客様、こちらはナンパ喫茶じゃないので、どうぞ他へ」
助けに来てくれたのは市村さん
「何だよ、男は引っ込んでろよ」
その瞬間、市村さんはお客さんの
胸元を掴み
「…お前らみたいなのがいると
店の雰囲気が台無しなんだよ、
さっさと帰れっ」
ドスの効いた声で言うとお客さんは慌てて帰って行った