自然と距離を縮めて抱き合う二人
 
「俺には要だけなんだから」
 
「なら良かった…です」
 
「要、香水つけてる?」
 
「も、もしかして臭いですか?」
 
そう思って離れようとするも腕を掴まれてまた先輩の胸に押し込められる
 
「離れるなって。臭いわけないだろ、要にピッタリないい香り。
俺を…誘ってんの?」
 
言い終わると同時に唇が重なった
 
軽いフレンチなキスから
一瞬の隙を突いて深くなる
 
何度も何度も角度を変えてキスを
する度…
 
 
 
息が…
 
 
 
声が…
 
 
 
漏れる
 
「…あ…、、んぁ…」
 
 
先輩が離れてあたしをジッと見る
 
 
「ヤベェ…。もっと鳴かせたいけどココじゃマズイし。要、今度
旅行行かね?」
 
え…、うそ
 
きっとその時のあたしはすごく
驚いた顔をしてたと思う
 
「目見開いてどうしたんだよ」