「えー、それすっごい怪しい」
 
おっきな口を開けてハンバーガーを頬張る亜子
 
「けど、彼氏いるって言ってたよ?」
 
「実際に見た訳じゃないんでしょ?」
 
「…う」
 
それはそうだけど…
 
 
 
彼氏の駿くんと旅行に行った亜子がお土産を持って遊びに来ている
 
それで、翔子ちゃんの話をしたら
怪しいと…
 
「山下先輩の事だから、浮気なんて100%無いと思うけど念のため恵介や椎名ちゃんに探り入れといた方が良いよ」
 
「そ、そうかなぁ…」
 
「それに、あんたら全然会ってない上にまだヤってないんだから、気になる事があるならちゃんと話をするべき」
 
「あのね、ヤってないのは余計な
お世話でしょ」
 
テーブルをバンバン叩きながら
反抗するも亜子の言うとおりかもと思った
 
先輩だから大丈夫なんて思って、何もかも自分の中に溜め込んでたらいつかすれ違っちゃうし爆発しちゃうよね…
 
「あたしらもさ、駿ちゃんは居酒屋のバイトで帰り遅いじゃん?
一緒の家に住んでたって顔合わせない時が多いけど、旅行に行ってヤりまくったらもう何のって感じなわけよ」
 
「…それで活気に満ちてるわけね
この前までは寂しいって愚痴ってたのに」