あたしの彼氏は…


「ちょっ、椎名。騒ぎすぎだよ」
 
「オーナーが来るまでもう少しって……要っ」
 
名前を呼ばれて見上げると敦郎先輩がお水を持ってきてくれた
 
「わっ、先輩っ」
 
「新しいバイトの面接って要?」
 
…シェフコート着てる
ヤバい、かっこよすぎでしょ
こりゃ女のお客さんが増えるはずだ
 
かなり心配なんですけど…
 
一目も気にせずテーブルに
項垂れる
 
「どんよりモードな時に悪いけど、このイケメン要の知り合い?」
 
 
 
 
そうだ、椎名の付き添いだった
 
「うん、あの…か、彼氏なの」
 
彼氏って響きすら
まだ恥ずかしい…
 
「えーーーーっ!!」
 
「ほら、椎名っ声大っきいよ。
先輩、面接はあたしじゃなくて
彼女なんです。話したことありますよね、梶野…
「梶野椎名でーすっ。短大で要の
友達やってまーす」