その後、

私たちは

教室のいすに腰かけた。


「三枝にとって恋って何?」


突然、東雲さんに恋について聞かれた。


「恋ですか…正直好きっていう気持ちがどういうものか分からないんです。ただ、その人と一緒にいたいと思う気持ちなのか、それとも…」



「ドキドキする気持ちなのか…」



私は空を眺めてそう言った。


空がキレイな黄金色に輝いている。


夕暮れ。


放課後。



この時間は

いつも、


ひとりだった。


いつも眺めてる景色だったはすが

今日はまるで

違う景色に見えるのは

なぜだろう。



きっとそれは、

誰よりも優しくて明るい

隣で笑ってる東雲さんのせいだ。