言わなくちゃ…

私は使命感を感じていた。

とにかく教室へ行こう。

急いでいたら、誰かにぶつかった。


「ごめんなさい!急いで前、見てませんでした、大丈夫ですか?」



「俺は大丈夫。大丈夫はこっちのセリフ。」

 
「東雲さん!!」

びっくりした、、。

今、会うべき人に会ってしまったから、、。


それよりも、

ぶつかった時の

手のアザが痛い、、。


「そのアザさっきのときのだよね?
          ごめん、、、。」

「あ、大丈夫です大丈夫です(^^;)」
 
正直とても痛かった。
けれどもう迷惑はかけたくない。


1m先にある

ぶつかった時に落としたバッグを取りに行こうとしたその時、


「‥…え?」

東雲さんは私の腕を掴んでいた。


そしてずっと離さなかった。

ようやく掴んでいた手を離し、

東雲さんが

私のバッグを取りに行って

こう言った。

「三枝はどうしてここに?」


「東雲さんに用事があって」


「え?俺に?」

東雲さんは笑ってた。