三枝に好きな人がいるかを聞く‥?


俺は複雑な気持ちだった。

その原因はわからない。


けれど親友の好きな人を

応援するのが、人情というものだろう。

断ってしまったら…

そう考えて出した結論は‥


「分かったよ」

引き受けるという結論だった。


「本当に!?いいのか、ありがとう」


守は嬉しそうだった。

「じゃあ行ってくる」

「どこに?」

「三枝のとこに。今日、三枝に会うつもりだったから。」

そう、俺は守とこんな約束しなくても

三枝に会いに行くはずだったんだ。

会うための特別な理由なんて何1つないのに。


そして俺は教室へ向かった。