俺はそれから、

三枝蒼空という存在を特別に感じていた。

女子皆が、流星のこと想っているのに

彼女だけはそれを感じなかった。

いつの日か、

俺の視線は蒼空ちゃんに向いていた。





「おい、守?聞いてる?」

俺は流星の話を聞いてなかったようだ。

「え、ああごめん。」

「それで俺にどうしろっていうんだ?」


「あぁ、蒼空ちゃんと同じクラスだろ?だから、好きな人がいるか聞いてほしいんだ。頼むこの通り!」

俺は土下座をした。

一生に一度と言ってもいいくらいの


勢いで。