恋なんてあり得ない。




あり得ない‥



「流星ー!」

守(まもる)だ。

「さっきの言葉。本当か?お前恋してるのか?」


「なわけねえだろ。俺みたいな小心者が人を好きになるわけない」


「お前、自分に自信ねえのか?」


部活の片付けをしながらこう言った。


「自信なんて全くないよ。」



「お前、いい加減気づけよ」


「何のこと?」


「お前は、いっつもテストの順位は1位だし、バスケも上手いし、長身だしイケメンだし、みんなみんなお前に恋してるんだ」



「冗談なんてよくないぞ、守。俺、一度も告白なんてされたことないし」



「それは、全部俺のせいだ」