「あのぅ…」

後ろから
いきなり声をかけられる

「はい?」

あたしは後ろを振り向く

「何組ですか?」

声をかけてきた女の子は
八重歯が光るたれ目の女の子だった。

「5組ですけど??」

「一緒だ!!えっと…あの学校広いからどこがどこだか…」

女の子は困ったような顔をして
言った。

「…一緒に行ってもいいかなぁ?」

不安そうに
女の子は聞いた。

友達できるチャンスだし…

あたしはにっこり微笑んで

「いいよ♪」

と言った。