大人とばかり遊んで育った。 お店にいることも多く、あたしの一番身近な世界は子供より一線離れた複雑なところにいた。 お店にいれば世の中のことを肌で感じた。 小学校高学年になるころには家族はおろか自分自身が嫌いになった。 あたしと言う存在は何か意味があるのか。 友達のように何も考えずに欲しいものを欲しいと言って買いたい。 友達のように夏休みなどはどっか旅行に行きたい。 中学に上がったころには今までの不満が爆発した。