因縁の恋人











「誰が『かなたん』だよ。」











「か、かなたん!」









やめろ!







この時、殺意と言うものはこういうことなのだと思った。






本当に恥ずかしい。








「何それ!やめてくれない?言っとくけど、多分あんたたちが思ってるようなキャラじゃないよ。ほら、さっさと立ちな。」







しゃがみこんでいた武田に手を差し出す。






普通は男女逆のハズなんだけどね。