「あたしもサボろっ。」
長い髪を思いっきり下ろしてるあたしとは違って、ナツメはしっかりと二つ縛り。
ナツメは真面目だ。
あたしはしょっちゅうサボる(色仕掛け通じる先生の授業)けど、ナツメは真面目に出てる。
「いいの?イメージダウンだよ。」
「一時間くらい大丈夫だよ。花菜がいるし。」
「あたし⁉あたしは全然できないよ。サボってばっかで親にも怒られるし。」
「それは元々頭がいいから必要ないんでしょ。じゃなきゃ偏差値70越えにはならないよ。普通。」
勉強は努力した分だけ上達するもんなんだよ。
本音を言うと、高梨は頭がいいから、同じ高校に行くために必死に勉強してた。
途中からは高梨を超えるため。
