「あたしは一度も忘れたこと何かないよ。そのおかげで自殺行為も何回もしたんだから。」






「えっ・・・。それあたしも初耳だよ。花菜・・・。」







言いだしたあたしは止まらなかった。








「家庭環境の所為で同級生よりも大人びて育っただけで、価値観が違うだけで別の世界の人扱い。あたしは逃げ場を探してただけなのに。誰も分かってはくれなかった。あたしはそんな同級生を理解しようとしたよ。でもあんたたちはしなかった。それでも学校に行かなきゃいけなくて、少しでも怒りを落ち着かせるためにノートを書くようにした。」








今でも持ち歩いてる。







スクバから出したノートを机のうえに叩き落とした。






それをナツメが拾った。





「2学期から教室にいかなくなったのは何でだと思う?」





「何これ・・・。酷い・・・。何でこんなことするの・・・。」




ノートを読んだナツメはそう言った。