「えっと、初めまして。俺は谷 優一郎。こいつは、斉藤 剣。ごめんね、こいついい奴なんだけど、ついカッとなる時があるからさ。君は…?」


「…加藤 宇海。」


「加藤 宇海…じゃあ、宇海!これからよろしくな!」


あったばっかで、もう呼び捨て…?何なのこの人たち。そう思っていると、

ガラッ


「はーい、皆席につけ!ホームルーム始めるぞ!」


担任らしき人が教室に入ってきた。ぱっと見、20代前半と言ったところだろうか。髭は綺麗に剃られていて、男にしては少し小さめだ。


「えーでは!改めて、探偵学園へようこそ!今日からAクラスの担任をする、高梨 洋一だ。まず諸君には、この学園の説明をしようか。

この学園は一般の高等学校とは少し違う。名の通り、優れた探偵を世に生み出す事を目的とした学校だ。

クラスはA(エース)D(デュース)T(トレイ)K(ケイト)の4クラス。エースは1、デュースは2、トレイは3、ケイトは4を指す。君たちはAクラスだ。」