やっと入学式が終わって、教室へと向かった。私は、Aクラス。窓側の前から3列目、窓からは風に舞う桜が見えた。隣は…


「あ。まさか、おんなじクラスとはな!隣同士仲良ぉしてな!」


笑過ぎて、目がなくなりそう。何でよりによって、関西弁男が隣なんだ。

「なんや、まだ怒ってんのか?そらぁ、俺もしつこぉして、悪かった思てるって…なぁ?」


ポンッ…


「っ…触らないでっ!!」


反射的にその手を払ってしまった。大声で言ったせいか、教室にいる皆から視線を浴びた。


「触らんとってって、何やねん!俺は汚いもんか何かなんか!?肩に手置いたくらいで、そない怒らんでもええやろ!」


ああ、もう、うざい。


「まあまあ…剣もちょっと座りな?すぐカッとなるから女の子に嫌われるんだ。」


「…くそっ、痛いとこ付きやがってー。」


関西弁男と親しそうに話す男が仲に入ってきた。