【4月7日 AM9:03】




「探偵学園に合格、共に入学、おめでとう。本学に入学したからには……」


入学式開会の挨拶が終わり、定番の校長の長々した話が始まった。これで生徒の何人かは倒れるんだ。そう思っていると、二列前にいた髪のふわふわした、か弱そうな女の子が倒れた。


「うわー、やっぱ倒れてまうわな。こんな話長いと。俺も疲れてきたわー、あんたは大丈夫なん?」


「(何、この関西弁男…)」


「え、まさか喋れん程、疲れてしもとんか!?大丈夫なんか!?」


「…別に。(心底関わらないで欲しい…)」


「何や!ちゃうんか、よかった!あんたみたいな綺麗な子に隣で倒れられたら、さすがの俺でも焦るでなあ。」


「…黙ってくれない?貴方の声、耳障り。」


「…えっ…?」




隣の関西弁男は、私の言葉が相当効いたのか、それから何も言わなくなった。