す、すごい................
真剣な顔でメイクをしている正人。
完成したメイクは
私にはできっこないくらい
キラキラしていた。
戻ってきた正人は
満足そうな顔で私を見つめた。
「すごいね、正人............
私ヘアーカットはできるけど
メイクできないからなあ........」
「はあ?弱音吐いてんじゃねーよ
俺が好きになった女だぞ?
できねーわけねーだろーが」
「正人....................」
「しかも。
ヘアーカットめちゃめちゃ
うまくなったじゃん。
............俺より上手いかもだし」
正人はそう言って
私の頭を優しくぽん、となでた。
顔が熱くなるのがわかった。